「台本ジェネレーター」は、披露宴や式典の「時刻・式次第・司会の台詞・音響照明の合図」を一枚の表にまとめて作る、進行台本の作成画面です。お試し版をブラウザでそのまま触れます。
https://tools.systemengineer-yousystem.jp/daihon/

進行表・司会台本・キュー表が別々だった
行事には台本がつきものです。私は業界団体の事務局に 25 年勤め、総会や賀詞交歓会のたびに台本を作ってきました。
困るのは、台本が一つではないことです。時刻と式次第を並べた進行表、司会者が読む台詞の台本、音響・照明に渡す合図(キュー)の表。それぞれ別のファイルで作るので、来賓の登壇順が一つ入れ替わるだけで、三つを直して食い違いがないか確かめ直すことになります。
作るのはたいてい Excel でした。Excel は自由度が高い反面、決まった枠がありません。行を足せば表が崩れ、印刷すると行の途中でページが切れる。毎回、中身より体裁に時間を取られていました。台本作りに特化した仕組みがあれば、どれほど仕事がはかどるか。それがきっかけです。
全員が同じ行を見る表
台本ジェネレーターでは、行が時刻、列が役割です。標準の列は「式次第・担当」「司会ナレーション・進行台詞」「音響・照明・進行演出」の三つで、各セルに担当者名と本文を入れます。
たとえば披露宴の新郎新婦入場の行には、左から「12:00」「新郎新婦(扉前でスタンバイ)」「司会:ただいまより開宴いたします。新郎新婦の入場です」「照明:会場暗転→扉にピンスポット/音響:入場曲(キューは司会の『入場です』)」が横一列に並びます。

司会者も音響も照明も同じ行を見るので、「どの台詞で曲を入れるか」が一目で分かります。三つのファイルを突き合わせる作業そのものがなくなります。
現場に合わせて列を変えられる
列は自由に足せて、見出しもその場で書き換えられます。映像の操作がある会場なら「映像」、受付や控室の動きも書きたいなら「受付・控室」を足す。披露宴でも式典でも、同じ画面で、その現場の担当の分け方に合わせられます。
作った台本は A4 の縦・横で印刷用のレイアウトを確かめてから、印刷・PDF にします。PDF はブラウザの印刷機能ではなく、サーバー側で Chromium を動かす Playwright というライブラリで作っています。どの端末から出しても同じ仕上がりになり、行の途中でページが切れません。

pdf_bytes = page.pdf(
format='A4',
landscape=landscape,
print_background=True,
margin={"top": "12mm", "right": "10mm", "bottom": "12mm", "left": "10mm"}
)
台本の先にあるもの
台本作りと PDF だけで終わる道具だとは考えていません。行事をデータベースに残せば、去年の同じ行事を呼び出して参照し、「ここは時間が押した」「この曲は合わなかった」と改善点をメモで残せます。担当が替わっても、行事の段取りが組織に残ります。
ゼロから作った仕組みなので、どの方向にでも広げられます。
向いている現場、向いていない現場
導入を考えるときの目安を書いておきます。
向いているのは、同じ型の行事を繰り返す組織です。毎年の総会や賀詞交歓会、毎週の披露宴のように、骨格が決まっていて中身を差し替える行事なら、前回の台本を土台に直すだけで済みます。司会と音響・照明が別の人で、合図のずれが起きやすい現場ほど、一枚の表にする効き目は大きくなります。
向いていないのは、式次第が数行で終わる小さな会です。それなら一枚の紙で足ります。また、席次表や見積・発注まで一つのシステムで管理したい式場は、すでにある婚礼業務システムのほうが合います。台本ジェネレーターが受け持つのは、当日の進行を全員でそろえる部分です。
お試し版には、架空の披露宴(迎賓から送賓までの 17 場面)と賀詞交歓会のサンプルが入っています。「クリア」で空の台本から試すこともできます。お試し版では印刷・PDF は使えず、プレビューは 1 ページ目までの表示です。自分の行事に合わせた列や、行事の記録を残す仕組みが欲しい場合は、ご相談ください。

使用技術: Python, Flask, Playwright, JavaScript, localStorage, Z-Image